世界遺産・清水寺の圓通殿での「藝展 -GEI-TEN-」

この度、世界遺産である京都の清水寺を会場として開催された「第5回 藝展 -GEI-TEN- 『祈り』」に、私のアーティフィシャルフラワー作品を出展させていただきました。
今回の展覧会の会場は、清水寺の圓通殿(えんつうでん)です。圓通殿は、通常は座禅などが行われる大講堂の1階に位置する、静かで厳かな空間です。歴史ある寺院の荘厳な雰囲気の中で、現代アート、工芸、そして私の花々が調和する様子は、まさに日本の美意識を感じる特別な時間となりました。
- 展覧会名: 第5回 藝展 -GEI-TEN- 『祈り』
- 会場: 清水寺 圓通殿
- 会期: 【前期】2025年10月29日(水)~10月31日(金)
展覧会テーマ「祈り」には、今回の展示が能登半島地震復興支援特別展として開催されているという深い意味が込められています。人々の想いが集うこの特別な空間で、私の作品もまた、希望と再生への「祈り」を捧げる一部となれたことを光栄に思います。
会場では、金屏風や和風の格天井(ごうてんじょう)に囲まれた空間に作品が並び、伝統と現代のクリエイティビティが融合。訪れる方々が熱心に作品に見入る様子は、芸術の持つ力を再認識させてくれました。
秋の深紅の赤をを表現。私の作品「唐紅(からくれない)」



アーティフィシャルフラワーで制作した円形の作品「唐紅」(AKIKAZU ANDO 作)です。
- 作品名: 唐紅(からくれない)
- 素材: アーティフィシャルフラワー(造花)
- コンセプト: 「唐紅」は、濃い紅色のことで、深紅の色を指します。様々な赤系統の花々を緻密に重ね合わせ、中央には敢えて枯れた枝や生命力を感じさせる複雑なラインを取り入れました。これは、紅葉して葉が散る秋の風景と生と死、そして再生という壮大なサイクルを表現しており、「祈り」を通じて強くある人間の精神性を具現化しています。
伝統とクリエイティブの交差点。レセプションでの刺激的な交流
展覧会初日は、華やかなレセプションにも参加させていただきました。


レセプション会場は熱気に包まれ、様々な分野のクリエイターや関係者、そして美しい装いの舞妓さんとの交流は、私にとって大きな刺激となりました。歴史と文化の中心地京都で、異分野の芸術家と語り合う特別な時間は、今後の創作活動への意欲を一層高めてくれました。


世界遺産の寺院、それも能登半島地震復興支援という意義深いテーマのもとで開催された「藝展 -GEI-TEN-」。このような素晴らしい機会に、私の作品「唐紅」をご覧いただけたことに心より感謝申し上げます。
and collabo 安堵